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藍川スイーツレクション in 京都

 

 藍川スイーツコセレクションとは米澤穂信さんの『夏季限定トロピカルパフェ事件』に登場する<小佐内スイーツコレクション・夏>からとってきたもので、僕が旅行に行った先々で食べたスイーツをまとめたものです。店探しに協力してくれたスイーツ好きの多くの友人たちに感謝いたします。

 

1.嘯月

 完全予約制の和菓子屋さん。作り置きは一切していないので、訪れる際には必ず前日までに予約を。そして、出来立てを提供するという店のこだわりのため予約の時間の5分前に訪れてお菓子はまだできていません。

 この店の名物は萩の花が咲き乱れる様子を表した「きんとん」。見た目は鮮やかで味ももちろん一級品。舌の上でさらりととける甘すぎない上品な舌触りの餡でできています。供されるお菓子は日ごと変わるので、分からなければお店に任すのが無難。ただし、きんとんだけは毎日作られています。秋には栗きんとんが作られ、この栗きんとんが特に美味。

 お菓子を受け取ったら、丁寧に持って帰らないと繊細なお菓子なので崩れてしまいますのでお気を付けを。

 ともかく、和菓子に関しては日本で一番おいしいお菓子を提供するお店の中の一つと思われるので、京都を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

 

予約は以下へ

075-491-2464

 

2.パティスリータンドレス

 京都のお菓子といえば和菓子。しかし、和菓子だけでなく洋菓子にも目を見張るお店があります。このお店のメニューは日によって異なり、予定はHPで確認できるのですが、確定情報はオープン直前まで不明。営業時間は週に三日(土、日、月のみ)なので気を付けてください。

 僕が頂いたのはミステールというムースのお菓子。ウォッカの効いたバナナムースをメインとし、四種類の柑橘系のムース(オレンジ、ブラッドオレンジ、カラマンシー、ピンクグレープフルーツ)が中に入っている。周りには薄いチョコレートが張られている。

 一口食べてみると、よく形を保っていられるなと感心するほど柔らかい。そして、バナナと柑橘はこれほどまでに合うのかと吃驚するほどマッチしている。濃厚なのにフレッシュ。一見しただけではわからないけど、実はそこにショコラのビスキュイが敷いてあって、これがムースの威力を高めています。

 

住所:京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3

連絡先:075-706-5085

定休日:火曜日、水曜日、木曜日、金曜日

HP:http://www.kyotocake.com/Pages/default.aspx

 

3.栖園

 小説家・米澤穂信さんも訪れた和風喫茶。ここの名物は「琥珀流し」(630円)という寒天のお菓子。季節によって味が変化する。僕が頂いたのは柿の琥珀流しだったのですが、寒天の触感も熟した柿たっぷりのソースと寒天の相性も非常に良かったです。熟した柿だけでなく、しゃきっとした柿もあり、両方のタイプの柿を食べられるのも◎。濃厚な甘さのくせに、柿のすっきり感が良かったです。ちなみに米澤穂信さんが食したのは9月の葡萄の琥珀流し。

1月:キャラメルミルクの琥珀流し

2月:チョコあられの琥珀流し

3月:甘酒の琥珀流し

4月:桜蜜の琥珀流し

5月:抹茶蜜、抹茶小豆蜜の琥珀流し

6月:梅酒蜜の琥珀流し

7月:ペパーミントの琥珀流し ソーダ水添え

8月:冷やし飴の琥珀流し 生姜がのせられ和の風味

9月:葡萄の琥珀流し

10月:栗とあずきの琥珀流し

11月:柿の琥珀流し

12月:黒豆の琥珀流し

 この甘味処を運営しているのは、老舗和菓子屋さんの「大極殿」。付属に和菓子屋さんもあり、そこでは名物の「春庭良」も販売しています。森見登美彦さんの小説『四畳半神話大系』にも登場したカステラですね。これはずっしりとして非常に重く、コンビニとかで売ってるカステラとは質が全然違います。見た目もかなり黄色くきめが細かい。ものすごい量の卵が使われているのだろうなということは食べる前から分かります。普通のカステラと比べてもずっとしっとり、もっちりとしていてレベルの高さがわかります。底にはもちろんザラメ付きです。なぉ、このカステラは大極殿の本店とここでしか取り扱っておらず、百貨店などでも出品されない模様。

 

連絡先:075-221-3311

住所:京都府京都市中京区六角通高倉東入ル南側堀之上町120
 

4.出町ふたば

有名な「豆餅」は餡の甘さと豆の塩分のバランスがすごくよく、食感ももちもちしていて素敵。くどくなくいくつでも頬張れてしまいます。秋に行くと栗餅も売られていますのでそちらも是非。

 

連絡先:075-231-1658

住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236

 

5.老松

 言わずと知れた和菓子の老舗店。夏柑糖が有名だが、個人的には米粉に砂糖や水飴を混ぜて蒸した押菓子「御所車」が好み。中には丹波大納言の粒あんが包まれていていかにも甘そうな風体をしているが、それほど甘くないのが◎。

 

住所:京都市上京区北野上七軒

連絡先: 075-463-3050

HP:http://oimatu.co.jp/

 

6.西村衛生ボーロ本舗

 京都では知らない人はいないといわれるエイセイボーロ。京菓子の代表格です。

 

住所:京都市中京区間之町二条上ル夷町580番地

連絡先:075-231-1232
定休日:日・祝、土曜不定休

HP:http://www.eiseiboro.com/

 

 

 

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