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わたしとミステリ

 

 みなさんおはようございます。藍川陸里と申します。

 

 良質なミステリは読者を煙に巻き、結末のぎりぎりまで真相を隠しながら、最後には読者を納得させるだけのフェアプレイが必要です。もちろん読者の知らない手掛かりで謎が解決されるのも、作者が登場人物のセリフ以外でうそを書くのもタブー。そのため良質なミステリを書くために古今東西様々な努力がなされてきました。このページは日本のミステリのユニークなルールやトリックを紹介しながら良質な作品に触れ、よりミステリを楽しもうといった趣旨のページです。

 ただし、このページでは「どんなトリックがあるか」「どんな仕掛けがあるか」「どんなお約束があるか」「読者のミスリードの仕方」といったこと扱うため、ネタバレを含みます。良質なミステリは再読に耐えうるため、ネタバレを受けてもなお面白い作品を取り上げていきますが、それでもネタバレは受け付けないという人は閲覧をご遠慮ください。下の内容一覧の際に出てくる書籍については、その回においてネタバレを行う場合がありますので、事前に読んでおくことをお勧めいたします。

 

内容

1.イントロダクション

 

2.島田荘司と本格ミステリ宣言

『占星術殺人事件』(島田荘司)

『斜め屋敷の犯罪』(島田荘司)

『奇想天を動かす』(島田荘司)

『Yの悲劇』(エラリー・クイーン)

『姑獲鳥の夏』(京極夏彦)

「モルグ街の殺人」(エドガー・アラン・ポー)

「マリーロジェの秘密」(エドガー・アラン・ポー)

「盗まれた手紙」(エドガー・アラン・ポー)

「黄金虫」(エドガー・アラン・ポー)

「お前が犯人だ」(エドガーアラン・ポー)

 

3.東野圭吾と青春ミステリ

『放課後』(東野圭吾)

『卒業』(東野圭吾)

『どちらかが彼女を殺した』(東野圭吾)

『白馬山荘殺人事件』(東野圭吾)

『名探偵の掟』(東野圭吾)

『名探偵の呪縛』(東野圭吾)

『超・殺人事件―推理作家の苦悩』(東野圭吾)

 

4.綾辻行人と新本格

『十角館の殺人』(綾辻行人)

『どんどん橋落ちた』(綾辻行人)

『アクロイド殺し』(アガサ・クリスティ)

「モルグ街の殺人」(エドガー・アラン・ポー)

 

5.折原一と叙述トリック

『倒錯の死角』(折原一)

『倒錯のロンド』(折原一)

『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ)

 

6.法月綸太郎と後期クイーン的問題

『密閉教室』(法月綸太郎)

『頼子のために』(法月綸太郎)

『Yの悲劇』(エラリー・クイーン)

 

7.鮎川哲也と十三の謎Ⅰ(有栖川有栖とエラリー・クイーン)

『月光ゲーム Yの悲劇'88』(有栖川有栖)

 

8.鮎川哲也と十三の謎Ⅱ(宮部みゆきと社会派ミステリ)

『パーフェクトブルー』(宮部みゆき)

 

9.鮎川哲也と十三の謎Ⅲ(北村薫と日常の謎)

『空飛ぶ馬』(北村薫)

『ななつのこ』(加納朋子)

『氷菓』(米澤穂信)

『午前零時のサンドリヨン』(相沢沙呼)

『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延)

 

10.鮎川哲也と十三の謎Ⅳ(山口雅也と特殊ルール)(準備中)

『生ける屍の死』(山口雅也)

『續・日本殺人事件』(山口雅也)

『奇遇』(山口雅也)

 

11.京極夏彦と90年代以降のミステリ(準備中)

『闇ある翼 メルカトル鮎最後の事件』(麻耶雄嵩)

『夏と冬の奏鳴曲』(麻耶雄嵩)

『姑獲鳥の夏』(京極夏彦)

「見えない人」(チェスタトン)

『アリア系銀河鉄道』(柄刀一)

『神のロジック・人間のマジック』(西澤保彦)

『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野昌午)

『コズミック』(清涼院流水)

『カーニバル』(清涼院流水)

 

番外編.探偵の知的判断枠組

『氷菓』(米澤穂信)

 

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